kazuakix の日記

Windows Phone とか好きです

Office 365 Solo で Office 展開ツールを使用する

 Office 展開ツールネタが続きます。

 Office 展開ツール (ODT) を使うことで、インストールする製品や言語を指定したり、いくつかのオプションを指定することができます。

 ドキュメントを見てみると、 Office 365 プラン毎にどの製品 ID を使えばいいかの記述があります。

Office 365 プラン 製品 ID
Office 365 ProPlus
Office 365 Enterprise E3
Office 365 Enterprise E4
Office 365 Enterprise E5
Office 365 Midsize
O365ProPlusRetail
Office 365 Business
Office 365 Business Premium
O365BusinessRetail
Office Small Business Premium O365SmallBusPremRetail

 ただ、残念ながら、このページには Office 365 Solo に関する記述はありません。

Office 365 Solo の製品 ID を指定する

 でも、アカウントページから Office 365 Solo をインストールしようとするすと、こんな感じのインストーラーがダウンロードされます。

f:id:kazuakix:20180909200515p:plain:w100

 要は海外で販売されている Home Premium と同等と考えて大丈夫なんでしょうね。

 先ほどのページの少し下に、O365HomePremRetail という製品 ID が用意されているので、これを使いましょう。

ProductID に O365HomePremRetail を指定。その他は、普通に Current チャネル (これまでの月次チャネル) にして、日本語・英語を指定した Configuration.xml を作ります。

<Configuration>
    <Add OfficeClientEdition="32" Channel="Monthly">
        <Product ID="O365HomePremRetail">
            <Language ID="ja-jp"/>
            <Language ID="en-us"/>
        </Product>
    </Add>
</Configuration>

これを使うことで、Office 展開ツールで Office 365 Solo のセットアップをすることができました。

setup.exe /configure Configuration.xml

f:id:kazuakix:20180909202318p:plain:w320

使えない機能もある

 ただ、使えない機能もあります。

 Microsoft コミュニティで、「家族で PC を共用しているが、Solo のライセンスはそれぞれで購入した」という質問があがっていました。Office 365 Solo はサブスクライバーごとのライセンスになるので、共用 PC の場合は、使用するユーザーごとにライセンスを購入するのが正しい姿です。

 Office 365 ProPlus であれば、Office 展開ツールで SharedComputerLicensing というプロパティに 1 を設定することで、共用 PC のユーザーごとに Office をアクティベートできるようになります。

 しかし、Office 365 Solo でこのプロパティをセットしてもエラーになって、使用するこができません。

f:id:kazuakix:20180909204312p:plain:w400

 海外の Home Premium は 5 ユーザーまでの家族が使用可能というライセンスなので、問題にならないのでしょうね。

じゃぁ、Solo を共用 PC でライセンス違反せずに使いたいときはどうするの? という話になってしまいますが、現状では Office 365 ProPlus なら大丈夫という、ちょっとアレな状態になってしまいそうです。このあたりの問題、なんとか解決して欲しいですね。