RD セッションホストを利用した環境で Office 365 ProPlus をインストールしようとするとこんなエラーが出てきました。
この Microsoft Office 2013 は、ターミナルサービスを実行中のコンピューターでは使用できません。ターミナルサービスを実行中のコンピューターで Office 2013 を使用するには、ボリュームライセンス版の Office が必要です。
「ボリュームライセンス版が必要です」とあるので Office 365 のアプリは使えない? と思っていたのですが、どうやら オフィス展開ツール を使うことでインストールできるようです。
オフィス展開ツールの使い方
コチラからダウンロードして実行します。
実行すると setup.exe と configuration.xml というファイルができした。
configuration.xml の設定
コチラを参考に configuration.xml の内容を書きかえます。
<Configuration> <Add SourcePath="C:\Users\Administrator\Downloads\Office\" OfficeClientEdition="32" > <Product ID="O365ProPlusRetail"> <Language ID="ja-jp" /> </Product> </Add> <Display Level="None" AcceptEULA="TRUE" /> <Property Name="SharedComputerLicensing" Value="1" /> </Configuration>
ポイントは SharedComputerLicensing (共有コンピューターでのライセンス認証) を追加するところ。リモート デスクトップ サービスの環境にインストールする場合は必須になります。
Office セットアップファイルのダウンロード
setup.exe に /download オプションと configuration.xml を指定してセットアップファイルをダウンロードします。
setup /download configuration.xml
セットアップ ファイルが落ちてきました。
Office の展開
今度は /configure オプションで Office をインストールします。
setup /configure configuration.xml
途中、画面には何も出ません。黙って終了します。
この後、リモートデスクトップ ユーザーでログインして Office を起動すると無事に使用できるようになっていました。