いつの間にかドメインの登録画面が変わっていました。*1
第一印象、字がでかい。ストアアプリのテンプレートなんかでもそうなんですが、日本語化したときは少しフォントサイズ落とした方がいいと思うんです...。
ドメイン名の確認
ともかく先に進んでみます。使用したいドメイン名を入れるか その場で購入という流れになるのですが、今回は前もって準備したドメイン名を使ってみます。
この場合、本当にドメインを持っているか確認するためにドメイン名に TXT レコードを設定してみろと言われます。
このドメインは Bind を使った DNS サーバーで管理していましたので、指定された通りのレコードを追加しました。
@ 3600 IN TXT "MS=ms70918646"
DNS サーバーの再起動後、Office 365 側から確認を行います。
新規に TXT レコードを登録した場合はすぐに確認が終了しますが、既存の TXT を変更して尚且つ変更前の情報が Office 365 側でキャッシュされていたりすると DNS の更新期間 (TTL) が過ぎるまで待たないといけません。(1 ~ 24 時間で設定されている事が多い)
ドメインの確認が終わると 既存ユーザーを新しいドメインに割り当てたり 新規のユーザーを作ったりできますが、ここでは割愛します。
DNS の変更
続いて Office 365 の各種サービスが使えるように DNS の登録内容を変更します。いきなりマイクロソフトで DNS を管理するか聞かれていますね。
「はい」を選ぶと このドメインは完全にマイクロソフトの DNS サーバーで管理され、既存の DNS サーバーは不要になります。これは以前 Small Business でのみ使えていた完全な委譲というオプションですね。DNS サーバーの動作に気を使わなくてよくなるのでお手軽でいい方法だと思います。
逆に「いいえ」を選ぶと 今使っている DNS サーバーに自分でで Office 365 の動作に必要なレコードを追加してやる必要があります。ヘルプでは部分的な委譲と書かれていたと思います。
Office 365 で DNS を管理する (完全な委譲)
マイクロソフトの DNS を使う場合は DNS レコード等の設定は自動で行われますが、whois に登録されている DNS サーバーを指定のものに変更してやる必要があります。
(大抵はレジストラから操作画面が用意されているはずですね)
今の DNS サーバーで管理する (部分的な委譲)
引き続き今の DNS サーバーを使う場合は画面で指定されたレコードを追加してやる必要があります。
基本的に書かれている内容の通りに入力していきますが SRV レコードだけあまり馴染みがないでしょうか。
画面の内容を機械的に書いていくとこんな感じのゾーンファイルになると思います。
$TTL 86400 @ IN SOA example.com. root.example.com. ( 20150220 ;Serial 86400 ;Refresh 3600 ;Retry 3600000 ;Expire 86400 ) ;Minimum IN NS ns.example.com. @ 3600 IN MX 0 example-com.mail.protection.outlook.com. autodiscover 3600 IN CNAME autodiscover.outlook.com. sip 3600 IN CNAME sipdir.online.lync.com. lyncdiscover 3600 IN CNAME webdir.online.lync.com. msoid 3600 IN CNAME clientconfig.microsoftonline-p.net. @ 3600 IN TXT "v=spf1 include:spf.protection.outlook.com -all" _sip._tls 3600 IN SRV 100 1 443 sipdir.online.lync.com. _sipfederationtls._tcp 3600 IN SRV 100 1 5061 sipfed.online.lync.com.
全体の TTL が 86400 (24 時間) になっているのは単なる趣味的なものなので。ここを 3600 にして各レコードの TTL をすればもう少しシンプルになりますね。
*1:もしかして Office 365 Business に変わってから?