「前編・後編で終わりじゃないのかよ!」とか言われそうですが、これが最後です。
残すはアプリの申請だけなのですが、その前に 大事な事が抜かっていました。
それは...
アイコン作成
大事ですね。でも、あまり時間もかけられないので超適当に描いていきます。Windows Phone 8.1 からは背景色を指定しないのが喜ばれるみたいですね。今回は Paint.Net で描きましたが、何気に PowerPoint 2013 がお勧めです。
あと画像はできるだけ大き目に描くのがいいです。
完成した絵を Windows Store App Logo maker で読み込めば適切なサイズにリサイズしてくれる...はずなのですが、Phone 8.1 のサイズにはまだ未対応なのだそうです。近日中に対応して頂けるようなので時々チェックしてみましょう。
なので今回はガリガリと手でサイズを調整していきました。Package.appxmanifest のビジュアル資産で必須になっている正方形 3 種類とストアロゴについて画面で指定されているサイズで作っていきます。本来はスケール 240 用 (一番左側) だけを作ればいいのですが、今回はついついそれぞれに 3 種類作ってしまいました。
作った画像で Phone プロジェクトの Asset の内容を置き換えます。このとき同じ種類のファイル名は「名前.Scale-スケール.png」のような規則に従う必要があります。
ちなみに、後日 @biac さんから、画像を作っただけでは使用されないという事を教えて頂きました。
@kazuakix あ、ごめんなさい、Phoneでしたか。
WP Silverlightならハマることはないだろうけど…。WP8.1WinRTアプリではパッケージを規定で作るとバンドルになって、その場合は標準パッケージに入るタイルは240%だけなのでご注意を。
#wpdev_jp
— 山本康彦@BluewaterSoft (@biac) July 21, 2014
ここでいうバンドルとは 同じく Package.appxmanifest のパッケージ化の中にある「アプリケーション バンドルの生成」の事です。ここが標準の「必要に応じて」になっているとスケール 240 しか使われないみたいです。
アプリ表示名等の調整
引き続き Package.appxmanifest の調整を行います。
アプリケーションで「表示名」と「既定の言語」を(今回は英語メッセージしか使っていないので敢えて en-us としました)
パッケージ化で「パッケージ表示名」「発行者表示名」を変更しました。
ストアへの関連付けとパッケージの作成
ストアへの関連付け
ソリューションエクスプローラーで Phone プロジェクトを右クリックし、「ストア」-「アプリケーションをストアと関連付ける」に進みます。
Windows ストアに登録している Microsoft アカウントでサインインすると登録済みのアプリ一覧が出てきます。最初はアプリが無いので「新しいアプリケーション名の予約」からアプリ名を登録することになります。
アプリケーション名を選んで「次へ」を押すとストアとの関連付けが行われます。
パッケージの作成
あらためてメニューの「ストア」-「アプリパッケージの作成」を選びます。
先ほど関連付けしたアプリ名を選んでパッケージを作成します。
パッケージの作成が終わると「Windows アプリ認定キットを起動する」を選んでパッケージのテストを行います。
尚、この画面に表示されている出力場所は気に留めておいた方がいいです。(後で申請するときにパッケージを探すことになります)
アプリ認定キットでテストする項目を選ぶことができます。特に外す理由はないですね。
問題がなければ「合格」になります。
アプリの申請
ここまで来てようやくアプリを申請できる事になります。長かったですね...。
(実際にここまで 5 時間くらいかかっています)
dev.windowsphone.com にアクセスしてアプリを申請します。
事前にアプリの説明 (今回は en-us なので英語で)、タイル (300 × 300 ピクセル)、スクリーンショットを準備しておくとスムーズに進みます。また、登録するパッケージは先ほどの出力場所にある拡張子 .appxupload のファイルになります。
昔のクセで bin フォルダの中とか探し回らないようにしましょう。
こんな感じで諸々の情報を登録してようやく申請が受け付けられます。
画面には「最長で 5 営業日」とありますが...。
なんと 20 分後に審査通過のメールが来ました! 「5 営業日」とは何だったのか...。Windows Phone 7 の頃には 2 週間くらいかかった時期もありましたので審査プロセスは相当改善しているようですね。
ただ 後から気が付いたのですが、ストアアプリでは必須だった (はずの) サポート連絡先や プライバシーポリシーなんかも (入力欄が隠れていたので) 空白のまま送ってしまいました。このあたり制限が緩くなったのか本当に何も見てないのか気になるところではあります。
ともあれ初ユニバーサルアプリを無事に登録することができました。アプリはこちらで公開されていますので Windows Phone 8.1 をお持ちの方はお試しください。
また、ソースコードも GItHub にアップしています。「ここ作り方おかしいだろ」とかあれば教えてください。