kazuakix の日記

Windows Phone とか好きです

Office Premium をオフラインでアップデートする

 大型連休が明けて、PC の新元号対応順調でしょうか?

 Windows も Office もインターネットに接続されているのであれば、普通にアップデートしていれば問題なく「㋿」を表示できるようになっているはずです。何らかの事情でインターネットに直接接続できない環境であれば WSUS を使ってアップデートを配信することになりますね。

 ただ、PC にプリインストールされているクイック実行 (C2R) 版の Office Personal Premium や Office Home & Business Premium については、WSUS ではアップデートが配信されません。代わりに毎度おなじみ Office 展開ツール (ODT) を使ってアップデートすることができます。

更新プログラムをダウンロードする

 まず、インターネットに接続できる PC で、 ODT をダウンロードします。

 上記を展開したフォルダの Configuration.xml を以下の内容に変更します。 (ファイル名は何でもいいです)

<Configuration>
  <Add  SourcePath="C:\Users\Kazuaki\Downloads\" OfficeClientEdition="32">
    <Product ID="">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
  </Add>
</Configuration>

SourcePath で指定したフォルダに、更新プログラム(というか本体)がダウンロードされます。
OfficeClientEdition はお好みで 32 ビットまたは 64 ビットを指定、ProductID は今は何でもいいです。

 setup.exe に /download オプションを付けて実行します。

setup.exe /download Configuration.xml

 これで、指定したフォルダに Office という名前のフォルダができるので、Office をアップデートしたい PC からアクセスできるファイルサーバーに持って行きます。ODT の本体 (setup.exe) と Configuration.xml も忘れずに。

Office Personal を更新する

 Office をアップデートする PC で Configuration.xml を以下のように修正します。

<Configuration>
  <Add  SourcePath="\\Server\Share" OfficeClientEdition="32">
    <Product ID="PersonalRetail">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
  </Add>
</Configuration>

SourcePath\Server\Share は、先ほど Office フォルダをコピーしたファイルサーバーの共有フォルダです。
ProductID に「PersonalRetail」を指定します。

 ODT に /configure オプションを指定して実行します。

setup.exe /configure Configuration.xml

f:id:kazuakix:20190508192204p:plain:w600

 この通り、現時点で最新のバージョン 1904 の Office Personal がインストールされました。今回は新規にインストールしたのでライセンス認証されていませんが、認証済みの環境であれば大丈夫です。

f:id:kazuakix:20190508192220p:plain:w600

Office Home & Business を更新する

Home & Business の場合は、Configuration.xml のProduct ID に「HomeBusinessRetail」を指定します。

<Configuration>
  <Add  SourcePath="\\Server\Share" OfficeClientEdition="32">
    <Product ID="HomeBusinessRetail">
      <Language ID="ja-jp" />
    </Product>
  </Add>
</Configuration>

 先ほどの xml ファイルの ID 部分を変えただけですが、PowerPoint と OneNote が増えましたね。(アイコン古いままなのがちょっと不格好ですが・・・)

f:id:kazuakix:20190508192753p:plain:w600

 この通り、Home & Business でも大丈夫でした。

f:id:kazuakix:20190508192805p:plain:w600

Excel の FILTER 関数

SPILL

 みなさんは "spill" という英単語に馴染みはありますか? 「こぼれる」「あふれる」といった意味なのですが、私は先日辞書を引くまで知りませんでした。

FILTER 関数

 少し前から、Office Insider 版の Excel で FILTER 関数というものが使えるようになっています。セルの範囲を指定した条件でフィルタすることができる便利な関数です。

 この図では、「番号」「県名」「人口」 *1 からなるテーブルを条件となる「人口条件」でフィルタしようとしています。

=FILTER(テーブル1,テーブル1[人口]>テーブル2[@人口条件],"")

f:id:kazuakix:20190131213518p:plain

   FILTER 関数は結果として配列を返すので、式を入力したセルだけでなく、隣接したセルにも結果が表示されます。この動作を spill (あふれる) と表現しているようです。

f:id:kazuakix:20190131213535p:plain

 いや、でも、この説明はどうなんでしょうね?

f:id:kazuakix:20190131215231p:plain:w400

FILTER 関数のテンプレートにフィードバックを

 そんな表現は難しいけど、便利な FILTER 関数を解説するテンプレートが準備中との事です。ただ、日本語訳は難航中の模様...。

f:id:kazuakix:20190131215847p:plain

 Tech Community の Office International コミュニティでこれらのテンプレートのフィードバックを募集しています。有用なフィードバックと認められれば $100 分の Amazon ギフト券がもらえるチャンスもあるので、是非、自然な日本語のアイディアを送ってあげてください。

*1:ちなみに、この地名と人口は地名データ型で自動的に表示しています

Microsoft アカウントに Windows Hello でサイン インしてみる

Outlook.com に顔パスで

 少し前の記事ですが、Windows Hello を使って Microsoft アカウントにパスワードなしでサインインする方法が紹介されていました。

 必要なものは Windows 10 October 2018 Update の Edge と Windows Hello が使えるデバイスです。早速うちの Surface Book (8GB) で試してみました。

設定してみる

 設定は Microsoft アカウントの追加のセキュリティ オプションページでおこないます。 ...が、日本語だと、まだ設定項目が表示されていないようです。画面下の言語メニューから英語に切り替えてみましょう。

Windows Hello and security keys の項目が表示されますね。

f:id:kazuakix:20190112234009p:plain

[Set up Windows Hello] を選んで設定を進めていきます。

f:id:kazuakix:20190112234203p:plain

途中、Windows Hello で確認が行われるので [OK] を押します。

f:id:kazuakix:20190112234220p:plain:w300

あっさりと Windows Hello が有効になりました。

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サイン インしてみる

この状態で Outlook.com などを開いて、サイン イン画面で [その他のサイン イン オプション] を選びます。

f:id:kazuakix:20190112234703p:plain:w300

サイン イン オプションとして、Windows Hello またはセキュリティ キーを使用 が表示されるので、選択します。

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Windows Hello が顔を認識してくれるので、[OK] を押せばサイン イン完了です。

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 二要素認証を使っている場合でも、追加の認証なしにサイン インできてなかなかに便利です。手持ちの全デバイスで設定しておきたいのと、Office 365 でも是非使えるようになって欲しい機能だと思います。